犬の呼び戻しトレーニング|確実に来させる5つのコツ

犬の呼び戻しトレーニングで悩んでいませんか?解答は簡単:正しい方法で練習すれば、どんな犬でも確実に呼び戻せるようになります!

私も最初は「うちの子は特別だから無理」と思っていました。でも、特別な合言葉とご褒美を使うことで、3歳の柴犬でも2週間でマスターできたんです。

この記事では、10年間犬のトレーニングをしてきた私が、確実に効果のある呼び戻し方法を解説します。室内での基本練習から外での実践テクニックまで、あなたの愛犬が喜んで駆け寄ってくるコツを全てお伝えしますよ!

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犬を呼び戻すトレーニングの基本

なぜ呼び戻しが重要なのか?

あなたの愛犬が「来い」のコマンドに確実に反応できるようになると、命を救うことだって可能です。公園で車道に飛び出しそうになった時、他の犬とトラブルになりそうな時...。呼び戻しができれば、そんな危険を未然に防げます。

でも、どうして犬はすぐに来てくれないのでしょうか?実は、犬にとって「飼い主の元へ戻る」という行為は、本能に反する行動なんです。野生では危険を冒してまで仲間の元へ戻る必要はありませんからね。

成功の秘訣は「特別な合言葉」

まずはユニークな呼び戻しコマンドを決めましょう。「来い」や「カム」は日常で使いすぎているかもしれません。私のおすすめは「ヒア!」や「タッチ!」といった普段使わない言葉です。

例えば、柴犬の「こまち」ちゃんの場合...

悪い例 良い例
「こまち、来て!」 「こまち、タッチ!」
犬の名前+普通の命令 特別な合言葉のみ

この合言葉は絶対に怒る時や嫌なことをする時に使ってはいけません。犬が「タッチと言われると楽しいことがある!」と学習することが大切です。

楽しいトレーニングの始め方

犬の呼び戻しトレーニング|確実に来させる5つのコツ Photos provided by pixabay

室内で基本をマスター

まずはリビングで始めましょう。あなたとパートナーの2人で向かい合って立ち、犬を間に置きます。片方が「タッチ!」と明るく叫び、同時に手を叩いたりキス音を出したりします。

「でも、音を出すだけで本当に効果あるの?」と疑問に思うかもしれません。実はこれには理由があって、犬は最初コマンドの意味が分からないので、音で「何か楽しいことが始まるぞ」と気付かせる必要があるんです。

犬が来たら、すぐにご褒美を!私のおすすめは特別なおやつです。普段与えないチキンやチーズなど、犬がたまらないご褒美を用意しましょう。同時に「いい子!」と大げさなくらい褒めるのも忘れずに。

ゲーム感覚で上達させる

基本ができたら、今度は「犬探しゲーム」に挑戦!家中の色々な場所に隠れて「タッチ!」と呼びかけます。最初はドアの陰など簡単な場所から始め、徐々に難易度を上げていきましょう。

うちのボーダーコリーはこのゲームが大好きで、今ではクローゼットの中まで探しに来てくれます。ポイントは犬が成功体験を積めるように、最初は簡単な設定から始めることです。

外での実践トレーニング

安全第一で挑戦

室内で完璧にできるようになったら、今度は庭やドッグランで練習します。ただし、絶対にリードなしで挑戦してはいけません。10mくらいの長いリードを使い、犬が逃げたり事故に遭わないようにしましょう。

「どうして外だと反応が悪くなるの?」それは簡単、外には楽しい誘惑がたくさんあるからです。他の犬や鳥、面白い匂い...。だからこそ、家では使わない特別ご褒美を用意する必要があります。

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室内で基本をマスター

わざと気が散る環境を作るのも効果的です。例えば...

  • 他の家族にボールで遊んでもらっているそばで呼びかける
  • おやつを撒いた地面の近くで練習する
  • 公園で他の犬がいる方向から呼ぶ
こうした状況でも確実に来られるようになれば、本当の意味で呼び戻しができたと言えます。

私の経験では、毎日5分×3回の練習を2週間続けると、ほとんどの犬が基本的な呼び戻しをマスターします。焦らず、楽しく続けてくださいね!

絶対にやってはいけないこと

罰を与えるのは逆効果

たとえ犬が来るのが遅くても、決して怒ってはいけません。「呼ばれると嫌なことがある」と学習すると、次からは余計に来なくなります。来た時にご褒美を与えるポジティブ強化だけを続けましょう。

先日、犬友達が「呼んでも来ないからリードを引きずって帰った」と自慢していましたが、これは最悪の例です。犬は恐怖を覚えるだけで、何も学べません。

無理な環境で試さない

以下の場所では絶対に呼び戻し練習をしないでください:

  • 車通りの多い公園
  • 他の犬がたくさんいるドッグラン
  • 初めて行く場所
  • リードなしの状態
安全が確保できない場所では、たとえ普段完璧にできる犬でも予期せぬ行動をとることがあります。

最後に、これは犬との信頼関係を築くトレーニングでもあります。焦らず、楽しみながら、あなたと愛犬の特別な絆を深めてください。いつか「タッチ!」の一言で駆け寄ってくれる日が必ず来ます!

犬の性格別トレーニング法

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室内で基本をマスター

うちのトイプードルの「モモ」はとにかく好奇心旺盛で、呼び戻しトレーニングが大変でした。「モモ、タッチ!」と言っても、他の犬と遊びたくてそっちへ一直線...。そんな時は動くご褒美が効果的です。

例えば、リードを引きながら走り出すと、自然と追いかけてきます。そこで止まって「タッチ!」と言い、来たらご褒美。これを繰り返すと、「呼ばれると楽しいことが待っている」と学習してくれました。特に活発な犬種には、運動とご褒美を組み合わせるのがおすすめです。

臆病な犬の自信をつけさせる

逆に、柴犬の「ハナ」は慎重派で、新しい環境ではなかなか来てくれませんでした。そんな時は「来る勇気を出したこと自体を褒める」ことが大切。

最初は1歩動いただけで大げさに褒め、2歩、3歩と少しずつ距離を伸ばしました。今では「タッチ!」と言うと、尻尾を振りながら走って来てくれます。臆病な犬には、小さな成功体験を積み重ねるのがポイントですね。

ご褒美のバリエーション

おやつ以外のご褒美も効果的

実は、おやつだけがご褒美ではありません。私の愛犬はボール遊びが大好きなので、「タッチ!」の後にボールを投げることもあります。こんな風に、その子が好きなものをご褒美にすると効果的です。

ご褒美の種類をいくつか用意しておくと、飽きずにトレーニングを続けられます。例えば:

ご褒美の種類 効果的な犬のタイプ
特別なおやつ 食いしん坊な犬
おもちゃ 遊び好きな犬
撫でる/褒める スキンシップ好きな犬

ご褒美の与え方のコツ

「ご褒美はすぐに!」が鉄則ですが、実はランダムに与えるのも効果的。毎回でなくても、時々特大ご褒美をあげると、犬は「次はもっとすごいのがもらえるかも」と期待してくれます。

私の友人の犬は、10回に1回の割合でチキンをあげていたら、呼び戻しが完璧になったそうです。宝くじみたいで楽しいですよね!

日常生活での応用術

散歩中に自然に練習

わざわざトレーニング時間を作らなくても、日常の些細な瞬間で練習できます。例えば、散歩中に「タッチ!」と言ってリードを短く持つ。来たらご褒美をあげ、また歩き出す。

これを繰り返すと、犬は「呼ばれるといいことがある」と自然に覚えてくれます。特別な時間を作るのが難しい忙しい飼い主さんにもぴったりな方法です。

来客時の活用方法

「チャイムが鳴ると吠えて困る」という悩みも、呼び戻しトレーニングで解決できます。チャイムが鳴ったら「タッチ!」と呼び、来たらご褒美。これを繰り返すと、チャイム=ご褒美の合図と認識してくれます。

我が家ではこの方法で、モモがチャイムに反応して玄関まで走って来るようになりました。来客時も落ち着いて対応できるので一石二鳥です!

長期的な関係を築くコツ

成犬になってからでも大丈夫?

「もう成犬だからトレーニングは無理?」そんなことはありません!確かに子犬の方が早く覚えますが、成犬でも十分可能です。大切なのは焦らないこと

保護犬の「ゴン」は3歳で我が家に来ましたが、毎日コツコツ練習したら、今では完璧に呼び戻しができるようになりました。犬は何歳からでも学べるんです。

トレーニングを楽しむ心構え

最後に一番大切なことを。呼び戻しトレーニングはあなたと愛犬の特別なコミュニケーションです。うまくいかなくても、怒らず笑い飛ばしましょう。

私も最初は「どうして来てくれないの?」とイライラしていましたが、今ではモモが変な方向に走っていく姿も愛おしく思えます。トレーニングを通じて、お互いをより深く理解できるようになるんです。

さあ、今日からあなたも「タッチ!」で愛犬と楽しい時間を過ごしてください。きっと素敵なパートナーシップが築けますよ!

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FAQs

Q: 呼び戻しのコマンドは「来い」ではダメですか?

A: 実は「来い」はあまりおすすめできません。なぜなら、日常で使いすぎている言葉だからです。例えば病院に行く時やお風呂の時にも「来い」と言ってしまいがち。代わりに「タッチ!」や「ヒア!」といった特別な言葉を使いましょう。私の経験では、この方法で成功率が80%もアップしました。大切なのは、その言葉を楽しいことだけに使うこと。犬が「この言葉を聞くと良いことがある!」と自然に思えるようにしてくださいね。

Q: 外で練習する時の注意点は?

A: 絶対に守ってほしいことが3つあります。まず必ず長いリードをつけること。10mくらいのトレーニング用リードが理想です。次に、特別ご褒美を用意すること。家では使わないチキンやチーズなど、犬がたまらないおやつを準備しましょう。最後に、最初は静かな時間帯を選ぶこと。他の犬がいない早朝などがおすすめです。私も最初は失敗して、愛犬に逃げられたことがあります。安全第一で練習してくださいね。

Q: 呼んでも来ない時はどうすればいい?

A: 絶対に怒らないでください!これが最も重要なポイントです。代わりに、逆方向に走ってみるのが効果的。犬は追いかけるのが好きなので、自然とあなたの方へ来ます。それでもダメなら、一度その場を離れてみましょう。ただし、必ずリードをつけた状態で行ってください。私のクライアントさんもこの方法で、3日で改善が見られましたよ。

Q: 1日にどれくらい練習すればいいですか?

A: 理想は1回5分×3セットです。長くやりすぎると犬が飽きてしまいます。大切なのは「もっとやりたい!」と思わせること。食事前の空腹時に行うと効果的ですよ。私のおすすめは、朝・昼・晩の食事の前に短時間ずつ練習する方法。2週間続ければ、ほとんどの犬が基本的な呼び戻しをマスターできます。

Q: 老犬でもトレーニングは可能ですか?

A: もちろん可能です!ただし、若い犬より時間がかかるかもしれません。ポイントはご褒美の内容を年齢に合わせること。シニア犬には柔らかいおやつを選び、関節に負担のかからない範囲で練習しましょう。私が指導した15歳の雑種犬も、3ヶ月かかりましたが最終的には完璧にできるようになりました。焦らず、その子のペースで進めてくださいね。

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